いま、目覚めゆくあなたへ~マイケル.A.シンガー

つぶやき

残暑お見舞い申し上げます。いろいろと都合があって、ようやく先月末に蓼科に来ました。おかげさまで、朝晩は20℃を下回る涼しさです😁

最近、「非二元」を頻繁に取り上げているのですが、読者のなかには「分かったようで分からない」とか、「何をいっているのか意味不明」とストレスを感じている方が多いのかな、と勝手に想像しています😩

もう少し分かりやすいテーマがないかな、と思っていたところ、「悟り」に近づく方法論を読みやすくまとめている本をみつけました。

 原題”un untethered soul” (自由な魂)

(風雲舎;2010.4.5初版、2025.8.31第6刷)

このブログの読者の皆さんは、肉体が自分自身だと思っている方は少ないでしょうが、3次元的な心身に備わった「思考」またはその延長が、自分自身だと思っている方は、結構多いのではないでしょうか。デカルトの「我思う、故に我あり」というやつです😅

感情も、五感の感覚も、思考とは少し異なるものですが、結局、「思考」(言葉やイメージ)によって整理、分類され、記憶されています。

この「思考」は、生まれてから学習した反応パターンに基づいて、「外部」の事象を判断する、「過去」を悔やむ、「未来」を心配する、などと働きます。世の中の皆さんの殆どは、これこそが「自分自身」(の働き)だと思っておられます。

実は、本来の「自分」は、それではありません。その思考の動きを認識しているもの、観察しているもの、俯瞰して見ているもの、さらにはそれを超えたところにあるもの(魂と表現される場合もある)、が自分の本質なんですよね。「悟り」とは「思考を超えて自分の本質に至ること」といっても、あながち間違いではないでしょう。

今回ご紹介した本は、感情、感覚、思考を超えて、「悟り」または自分の本質に至る実践的な方法論を解説しています。本の要約を探したのですが、あまり適当なものがなく、とりあえず著者のマイケル・A・シンガーさんの言わんとすることをまとめた動画を紹介します↓

99%の人間を苦しめる 超重大な錯覚 | マイケル・A・シンガー | 観察者 | 内なる声 |
あなたの頭の中で、休むことなく流れ続ける“内なる声”。その声に振り回されて、心が疲れていませんか?本当のあなたは、その声そのものではありません。大切なのは、ただ「観察者」として、その声を静かに見つめること。内なる声との同一化をやめ、錯覚から...

 

解説よりも、本を読んで頂くのがイチバンなんですが、お忙しい方のために、章立て(小見出し)と一部のサワリを抜粋して、要約に代えたいと思います😅

 

●1章「わたしは誰か」(名前はレッテルに過ぎない/あなたは身体ではない/マハルシの問いに答える/「われ思う、ゆえにわれあり」は間違いである/すべてを経験しているもの/あなたは「意識の中心」に住んでいる霊的な存在である)

「そうか、わたしは外の世界にある何ものでもないし、感情でもない。そうした外部や内部の対象は来ては去っていき、わたしはそれらを経験する。わたしは思考でもない。思考は静かなときもあれば騒々しいときもある。幸せなときもあれば、悲しいときもある。思考はわたしが自覚しているもう一つの対象に過ぎない。では、わたしは誰なのだろう?」

 

●2章「目覚める」(自覚をもって生きる/映画の比喩/我を失うことの意味/真の瞑想)

「あなたは自分の思考に気づく代わりに、自分の思考に気づいている自分を自覚する。あなたの意識は自らを照らすのだ。・・・それが本物の瞑想である。・・・・・・あなたが意識の中へ引き返すと、この世界は問題であることをやめる。」

 

●3章「あなたの中には無限のエネルギーが眠っている」(思考も感情もエネルギーを必要とする/エネルギーの源/エネルギーが感じられなくなる理由/あなたは内部に美しいエネルギーの泉をもっている/ハートを閉ざす習慣を改める/何があろうと、ハートを開いたままでいる/エネルギーは癒す力をもっている)

「人生でもっとも重要なものは内的エネルギーである。・・・いつも元気溌剌として、エネルギーに満ちあふれていれば、日々、一瞬一瞬がワクワクしたものになるだろう。・・・あなたは瞑想や自覚することを通して、また意識的な努力によって、エネルギーの中枢を開いておく方法を学ぶことができる。」

 

●4章「エネルギーの中枢/ハートの秘密」(ハートは霊妙なエネルギーでできた楽器である/エネルギーの中枢としてのハート/ハートが自らを閉ざす理由/覚醒者は「今」に生きる/ハートに引っかかる出来事/サンスカーラ/あなたを通り抜けなかったものは、すべてあなたの中にある/蓄積されたエネルギーの活性化/ハートをブロックする二通りの要因/人生を楽しむという選択)

「あなたの中を通り過ぎて行かないエネルギー・パターンは、手放す準備ができるまで、あなたの中に居座り続ける。・・・ヨガの教えでは、こうした未解決のエネルギー・パターンはサンスカーラと呼ばれる。・・・サンスカーラとは一見平衡状態にあるように見える、蓄積された過去のエネルギー・パターンの循環である。・・・赤ん坊のときから今のこの瞬間まで、あなたを通り抜けなかったものはすべてあなたの中にある。ハートの弁を覆っているのは、これらの働き、すなわちサンスカーラである。その覆いは年を追うごとに分厚くなっていき、エネルギーの流れを制限する。」

「わたしたちがハートをブロックする要因は二通りある。一つは煩わしいという理由でエネルギーを押しのけようとするケース。もう一つは好むという理由でエネルギーをとどめておこうとするケースである。いずれにしろ、あなたはそれらを通過させようとしていない。抵抗するか、しがみつくことを通してエネルギーの流れをブロックする。そうすることで貴重なエネルギーを無駄にしているのだ。」

 

●5章「ハートに刺さった棘を抜く」(未来を決める重要な選択/問題を避けるという選択/ハートに刺さった棘/逃げると問題が複雑化する/ハートの棘は過去にせき止められたエネルギーに過ぎない/冷静に見つめる/自由な存在になる)

「あなたの内部にはとても敏感な住人が住んでいる。その住人が動揺したら、それをただじっと見つめてもらいたい。その住人が嫉妬や欲求やおそれを感じるのをただじっと見つめてもらいたい。・・・・・・「意識の中心」を失わずにただ目撃していれば、それは過ぎ去っていく、感情にこだわらなければ、その経験はすぐに過ぎ去り、別の経験に取って代わる。そのすべてを楽しんでもらいたい。そうすればあなたは自由になり、純粋エネルギーの世界があなたの中に開かれるだろう。」

 

●6章「自分を解放する」(人は自分がどれだけ苦しんでいるかわからない/内的な過敏症は不健全な証/外的な条件を変えても、問題は解決しない/健全なハートのあり方/あなたは恐れから完全に自由になることができる/鍵は黙ること/日々の出来事を活用して自分自身を解放する/簡単な気づきの訓練法)

「あなたは考えるハートではない。考えるハートを自覚している当人である。あなたはハートの背後にあって、さまざまな思考を自覚している意識である。ハートを救済者や保護者のように見立てて頼るのをやめたとたん、自分がハートの背後からハートを見つめているのを発見するだろう。それが自分のさまざまな思考について自覚する方法である。あなたは内部にいて思考を見つめている意識なのだ。やがて、あなたは静かに座ってハートを見つめられるようになる。」

 

●7章「いましめを解かれた魂」(ハートの限界を超えたところにあるものを探る/特別な家の比喩/人生における真のターニングポイント/「外部」に存在する自然に輝く光/あまたの家を作っているもの/壁を通り抜ける/思考の家を出て無限の世界に踏み出していく能力/解き放たれた意識)

「自分の周りに張り巡らしている防壁を倒すのはそれほど難しいことではない。壁を維持し、防御することに参加しなければいいのだ。あなたの思考の家が、無数の星からくる光の海の真ん中に建っているところを想像してもらいたい。あなたの意識がその家の暗闇に囚われ、あなたの限られた経験に基づく人工的な光にすがろうとしているところを想像してもらいたい。ついで、家の壁が崩れ落ち、解き放たれた意識が、今、存在するものや、つねに存在していたものの輝きの中に広がっていくところを想像してもらいたい。そして、その経験に一つの名称を与えてもらいたい。これが「悟り」なのだ、と。」

 

●8章「無条件の幸せの道」(人生の選択はたった一つである/無条件の幸福/人生の目的は経験を楽しみ、それから学ぶこと/悩んでも、世界は変わらない/何があっても幸せでいる鍵/「瞑想」は意識の中心を強化する/神はエクスタシーに浸っている)

「あなたは苦しむために地球に生まれたのではない。あなたが惨めになっても誰の助けにもならない。あなたがどんな哲学的信念を抱いていようが、この世に誕生し、死んでいくという事実に変わりはない。その間、人生を楽しみたいかどうかを選ぶのはあなただ。」

「出来事はあなたが幸福になるかどうかを決定しない。出来事はあくまでも出来事である。幸せになるかどうかはあなたが決めるのだ。あなたはただ生きているだけで幸せになれる。ものごとのあるがままに生き、幸せに死んでいくことができるのだ。そのような生き方ができれば、ハートが開き、スピリットが自由になるので、あなたは天へと舞い上がるだろう。」

 

●9章「非抵抗の道」(意志の力/わたしたちの意志の用い方/「燃え尽きること」の意味/抵抗のプロセス/明晰に行動する/あなたが格闘している相手/抵抗を手放す/非抵抗の道)

「あなたが格闘している相手は、ほとんどの場合、あなた自身の恐れや願望である。恐れと願望があらゆることを複雑に思わせているのだ。出来事に対して、恐れや願望を抱かなければ、実際に対処するものなど何もない。あなたはただ自然の理にかなったありようで、人生が展開していくのを許し、人や物と交流する。そして、一瞬一瞬にしっかりと存在し、人生の経験を楽しむことだ。そうすれば緊張もストレスも燃え尽き症候群もない。・・・・・・対照的に、一般の人たちはみな、自分自身の反応や好みと戦いながら、周囲の世界に対処しようとしている。自分自身の恐れ、不安、願望に対処しているとき、実際に起こっていることに対処するエネルギーがどれだけ残っているだろう?」

 

●10章「死について考える」(死は人生最高の教師/死ぬまで最後の一週間、何をするかを考える/死はいつ訪れるかわからない/人生を生きる姿勢を変える/つねに死に直面しているように生きる/余命一週間のつもりで暮らす/死は人生に意味を与える/死は地主、あなたは借地人/死は人生の究極的な現実である)

「死が人生最高の教師であるというのは、実に偉大な宇宙パラドックスである。死ほど多くのことを教えてくれるものはない。あなたの身体があなたではないことを誰かが教えてくれるかもしれないが、死はそれを示してくれる。生に執着することの空しさを死は一瞬にしてわからせてくれる。・・・問題はそうした学びを死に教えてもらう最後の瞬間まで待つかどうかである。賢い人間はいつ自分が息絶えるかもしれないことに気づいている。死はいつどこでも起こり得る。あなたはそのことから学ばなければならない。賢い人は死ぬという現実、死の必然性、予測不可能性を全面的かつ完璧に受け入れる。」

「あなたは人生を浪費する者である。ことごとく無駄にしているのだ。車に乗ってここからあそこへドライブするが、その間、何も見ていない。そこに存在さえしていない。次に何をするかを考えることに忙しいのだ。あなたは自分自身の1カ月先にいる。いや、一年先にいる。あなたは人生を生きているのではなく、思考を生きているのだ。だから人生を無駄にしているのは死ではなく、あなたである。」

 

●11章「タオに生きる」(ものごとには両極がある/エネルギーは真ん中にある/タオのパワー/極端なことをするにはエネルギーが必要/振り子の揺れを止める方法/一瞬一瞬に存在する/バランスの道)

「正反対の極を行き来するのをやめれば、自分が思っていた以上にエネルギーを持っていることに気づくだろう。ほかの人が何時間もかかってやることを、あなたは数分でかたづけるだろう。ほかの人たちを疲れさせるものでも、あなたはエネルギーをほとんど消耗しないですむ。それが対立するものと、中心にとどまっていることとの違いである。」

「極限を維持しようとすることにエネルギーを費やしていると、何事も前に進まない。わだちにはまり込んでしまうのだ。極端であればあるほど、前進できなくなる。そのとき、あなたを動かすエネルギーは存在しない。すべては極端を支えるために費やされる。・・・・・・では、どのようにすれば振り子の揺れは止まるのだろう?放っておけばいいのだ。あなたが振り子に力を貸さなければ、左右への揺れは次第に小さくなっていく。そのまま何もしないでいれば、振り子は自然に真ん中に近づいていくだろう。それが真ん中にくるころには、あなたはエネルギーで満たされる。なぜなら、それまで無駄にされていたエネルギーが今や使えるようになるからだ。」

「真ん中を選び、振り子を左右に揺らすことに加担しなければ、タオの力の一つを知ることになるだろう。振り子を揺らすためにエネルギーを使わないでいれば、振り子はひとりでに真ん中に引き寄せられていく。すると、ものごとが収まるべきところに収まるようになるのだ。」

 

●12章「神の愛する目」(わたしたちは神と直接つながっている/スピリットと同一化する/個人の意識が普遍的な一体性へと溶け込む/判定するのをやめる/神を知る最善の方法/無条件の愛/あなたは何をしてもつねに神に愛される/放蕩息子の話/自然は、受け取る者には誰にでもひたすら与える/神にあなたを愛することをやめさせることはできない/神は歓喜の内にある)

「自分を超えるものを経験した人たちは、自分の低次の局面を手放したときにそれを経験したのだ。とてつもない愛やスピリットや光が自分の中で目覚めるのを感じたのだ。それは五感を通して入ってくるどんなものより崇高な感覚だった。かれらは自分自身の「意識の中心」に戻り、どんどん上昇した。そしてある日突然、かれらは姿を消した。もう「わたし」という感覚はなかった。分離した自分が愛と光を経験しているという感覚はなかった。一滴の海水が大海に溶け込むように、自己感覚が愛と光に溶け込み、拡大していく感覚しかなかった。自らを個人として認識する意識の滴(しづく)が根源にまで遡ると、大海に落ちた一滴の海水のようになる。自我は至高の自我に、個人の意識は普遍的な一体性へと溶け込む。それだけである。」

<引用、抜粋おわり>

 

ここまでお付き合いありがとうございます😅

とても示唆に富む、有用な本だと思います。特に、悟りや解放を邪魔しているものが何か、を理解するには打ってつけだと思います。

ただし、本の内容通りに実践しても、悟りや完全な解放、非二元が起こるとは限りません。いや、おそらく何も起こらないでしょう。

この本に限らず、「悟り」に到達する前提条件やプロセス、努力とはこのようなものである、とする宗教、グルの教え、ワークショップ、書物、SNSなど、他人によって語られる物語(このブログを含めて)を信じてはいけません。参考にするのは構いませんが、信じ込んで真似しても「悟り、解放、非二元」は起こりません。

他人の物語とは全く無関係に、悟り、解放、非二元は起こります。その状況、プロセスは、人それぞれです。残念ですが、何も起こらずに人生を終わる人もたくさんいることでしょう😩

では、なぜこの本を紹介するのかって?

それは殆どの人にとって「苦しみの牢獄」の毎日を過ごすよりも、「祝福された天国」の日々を生きる方が楽しいからです。そして、この本には、「天国を生きる」ための実践論が紹介されています。それにひょっとしたら、悟り、解放、非二元が起こるかもしれないし・・・・・・😲

アインシュタインも言っていました。

「人生には、二つの道しかない。一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ。」

 

 

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