中学3年生の夏ごろだったと思いますが、初めて異次元を体験しました。
寝ている間に、いつの間にか「宇宙空間」に出ていました。親しみのある居心地の良い空間ですが、厳粛な雰囲気が漂っていてシーンとしています。周囲は、うすぼんやりと暖かい色の光を発する壁面に囲まれています。その壁がどのような仕組みで発光しているのか、そもそもここはどこなのか、疑問は尽きませんが、何となく宇宙船の中ではないか、と思いました。でも自分の体は存在していません。自分の意識だけが、その空間のなかにあります。
一瞬なのか、かなりの時間が経ったのか、よくわかりませんが、その空間自体が大きな意識であることに気が付きました。その空間が、ものすごく難解で複雑な思考をしています。内容は殆ど理解できないのですが、何故かその空間の意識は「自分である」と感じます。感じている小さな自分は、いつも通りのふつうの自分なのですが、空間全体も「大きな自分だ」と感じています。
突然、その空間が膨大な量の難解な質問を宇宙に向かって発しました。壁の向こう側に思考が飛んでいく感じです。すると瞬時に、宇宙からすべての質問に対する詳細で正確な回答が下りてきます。空間に漂う小さな自分は、回答があった、ということ、それらがすべて正確である、ということしかわかりませんが、空間全体である「大きな自分」は、そのすべての回答を即座に理解し、さらに次の膨大な質問を発していきます。
いま、起きていることは一体なんなんだ? 小さな自分と大きな自分、体がなくても思考だけで存在している自分、何もないと思える宇宙空間が複雑で深遠な回答を即座に寄越す。
呆然とそのやり取りを「見守って」いると(肉体はないのですが、感じることはできます)、今度は、宇宙船と思っていた空間に、突然「太陽系」が現れました。太陽はもちろん実物で「生きて」燃えています。最初は惑星直列の状態ですが、それぞれの惑星が各々の軌道を回り始めます。大きな自分の意識のなかでは、太陽系全体が手のひらサイズの小さなものに感じます。
「こんなふうに太陽系はできたのだ!」
今まで学校や教科書で習った太陽系の歴史とは全く異なります。
一瞬の思考で太陽系ができていました。(これは9次元以上の思考のなかの話で、3次元的な時間でいうと何十億年もかかるのでしょうね)
その太陽系を前に、再び、大きな自分と宇宙空間が膨大な情報交換をしています。
次の瞬間、私の意識はその空間を離れました。
そして暗く折れ曲がった回廊を超高速エレベーターで下りていきます。
ふと気が付くと、ベッドの上で目が覚めていました。
当時はスピリチュアルな知識も皆無で、変わった夢だったなぁ、という程度の感想でしたが、普通の夢と異なり何十年経った今でも、その内容は鮮明で、昨晩のように思い出せます。明晰夢や、異次元体験という言葉を知ったのは、それから十年以上経ってからでした。
今は、あの空間、あの意識体が、私の「源」なのだろうと思っています。
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