天国と地獄

むかし話

20年以上前になりますが、「今の時点で経験できる最高の波動と最低の波動の次元に連れて行って欲しい」と宇宙にお願いしました。するとしばらくして、寝ているあいだに、「天国」と「地獄」を垣間見ることができました。まずは地獄編から・・・

気が付くと暗く長い巨大なトンネルのような場所にいました。トンネル全体は赤黒く焼けただれていて、壁面からはチロチロと炎が噴き出ています。まさに灼熱の地獄のようです。
その巨大なトンネルの奥のほうから、これまた巨大な惑星のような火の玉がゴロゴロとすごいスピードで転がってくる気配が感じられます。火の玉の熱が自分にも直接感じられ、肉体はないのですが汗が噴き出るような気がします。

ふと気が付くと、そのトンネルの底面の坑道のようなところに、夥しい数の「魂」がギッシリと密集しています。その魂たちは、イクラの粒のような無数のエネルギー体で、火の玉に轢かれると自分の存在が消えてしまうという恐怖に駆られ、少しでも火の玉から遠ざかろうと、互いにほかの魂を掻き分け掻き分け、灼熱の坑道を一歩でも前に出ようと争っています。絶望的な恐怖と究極的なエゴの叫びがトンネルに充満しています。

私は、その地獄をのぞき見させてもらっただけなのですが、目が覚めると、体中が汗まみれで、あちこちに赤い斑点ができていました。
おそらくあの世界(次元)に放り込まれると、恐怖と生存本能だけで無限の時間を過ごすことになるだろう、この世界から抜け出すことは相当むつかしいだろうな、と思っていると、「この地獄はそれぞれの魂が自らの意識で作り出した自分の波動に応じた世界なのだ」というメッセージが伝わってきました。

なるほど、地獄とは、自分自身の心の闇が作り出す波動の世界なのだ・・・・・。同じ作るならもっと素晴らしい世界を創造したいものだ・・・。

次はお口直しに天国編。
同じく寝ている間ではあるのですが、自分のエネルギー体にかなりの上昇感があり、ふと気が付くと、まさに極彩色のエネルギーが溢れる空間に漂っていました。その空間に存在するだけで、愛というのか今まで経験したことのない感動というのか、言葉では表現が難しいのですが、心が至福に打ち震えます。自分の肉体からも涙がとめどなくあふれるのが感じられます。あまりの素晴らしさに身動きもできず、何かを考えることすらできません。この空間にずっと浸っていたいと思ったそのとき、空間から、突然、声が聞こえました。
「お前は地球を離れる準備ができているか?」
後先を考える余裕もなく、「もちろん、できています!」と叫んでいました。すると次の瞬間、自分の家族の顔が目の前に浮かび、至福の空間から落下して自分のベッドで目が覚めました。

「あ~、まだ地球でやるべきことがあるんだなぁ」
「あれがニルヴァーナというところなのかなぁ」
仮にこれがニルヴァーナという至福の領域であるなら、この経験を捨てて他者への奉仕のために再び別の波動次元に舞い戻るというのは、本当に凄いことだ、と思います。それとも、無限とも思える時間を至福の状態で過ごすと、ほかにやることがなくなって、「じゃ奉仕でもするか」というような気になるのでしょうか(笑)

この体験以降も、瞑想状態で他の次元にいき、地球外の存在からヒーリングや祝福を受け、感動的な経験をするたびに、同じ種類の波動が自分のエネルギー体すべてに浸透して、心が打ち震え涙が止まらなくなります。
世の中には、「愛」に生きなさい、「愛」を与えなさい、というスピリチュアルの先生たちがたくさんいて、なかには「無条件の愛」で他者に接するのだ、という人もいます。でも、これって「愛」についての「考え」ではないのかなぁ。

私の限られた体験ではありますが、愛は、その波動に接すると、すべてが満たされ至福の状態となり、何かをする必要もない状態となってしまう、言葉に尽くせない素晴らしい領域で、概念ではなく「状態」です。

今の人類が自分の意思でこのような「宇宙的な愛」の波動を操作できるとは到底思えないのですけどね(^^♪

 

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