真実とは

つぶやき

人は「真実」を知りたいと思い、書物を読み、教えを請い、旅に出ます。そして、海を渡り、山に登り、宇宙に飛び出し、実験し、分析し、「世界の真実」について様々な仮説を立ててきました。
しかしその結果、我々はなにかの「真実」に到達したのでしょうか。地球や宇宙、生物や人間存在など自然科学的なことはもちろん、古代史の真相、戦争や貧困の原因、さらには輪廻転生、多次元宇宙の構造などスピリチュアルなことも含めて、あらゆる事象に関して次々と新しい事実が発見されたり、新たな説や理論が唱えられたりして、どこまでいっても、これで決まりという「真実」は定まりません。まるで玉ねぎの皮をむくようです。

しかし、朗報があります。「真実とはなにか」という質問の答えは、実はとうの昔に出ているのです。

「真実とは、あなたという存在そのものである。」
少し補足すれば、
「あなたにとって、あなた以外の事象はすべて参考情報であって、本質的には何の意味も持たない。あなたの外側には、いかなる真実も存在しない。」
これが答えです。

この文章の意味が分かる人は、この先を読み進む必要はありません。
しかし、ここで終わるとブログが成り立たないので、とりあえず続けます😁

このブログはスピリチュアルな題材を扱っているので、その分野で例をあげてみます。
あなたの知人でどうにも気に入らない人がいる。そこで有名なスピリチュアルカウンセラーに大枚を払って過去世を調べてもらうと、あなたと知人のカクカクシカジカという因縁が語られて、「なるほど」とあなたが納得した、とします。でも、語られた因縁が真実であるかをどうやって確かめるのでしょう?
このときの真実とは、あなたとその知人に存在したかもしれない過去世や因縁ではなく、あなたがカウンセラーからある情報を得て、それについて反応した、という事実、そしてあなた自身の持つ情報が変わり、波動が変わり、その知人と接するときのあなたが良くも悪くも変わった、ということです。

別の例をあげましょう。近い将来に大地震がくる、大災害が起こる、という予言があったとします。そして結局、小さな地震が起こった。そのときの真実とは何でしょうか?
予言をした人の能力が十分でなかったとか、別の要因があったから小さな地震で済んだ、ということではありません。実は、予言が当たる、外れる、ということは、あなたにとって、何の意味もありません。その予言を聞いて、あなたが何を思い、どのように反応したか、ということが、あなたの人生にとっての意味です。後日談を続ければ、あなたがその予言を信頼できると思うと、それ以降もその予言をした人を頼ります。そしていつか予言がすべて外れたとき、この人はもともと信用できなかったのに、信じた私がバカだったと結論付けたりするかもしれません。
これも外部の何かの情報を得ることによって、自分の考え、感情、つまり波動が変わった。これだけが「あなたの真実」なのです。

「できれば地震や災害を避けたい」誰もがそう思っているかもしれません。しかし、自分の人生において向き合わなければならないイベントは、避けようとしても必ず起こりますし、必要のないことは起こりません。自分の身に何かの災難、不運が降りかかるなら、そこには(自分がこの人生に入るときに計画した)必要な学びの機会があるのです。逆に必要のないことであれば、周囲の人が災難に遭っていても、あなた自身は全く安全です。隣の人に雷が落ちても、あなたには落ちません。
ですから、過去世や未来世について何を言われようが、予言が当たろうが外れようが、いまを生きるあなたには、本来まったく関係がないことなのです。

それなのに、外部の情報をきっかけに、何かへの恐れ、不安、あらぬ期待を抱いてしまう。その恐れや不安が十分に強力なら、そのイベントすら引き寄せてしまう。こういったパターンをたどる人は多いですよね(もちろん私も例外ではありませんでした😩)

波動が変わったから、余計な「不運」や「不幸」が起こるのですが、その人自身は、何らかの外部の原因があって、自分が不幸な目に遭ってしまった、と考えます。

宇宙は、ポジティブであろうが、ネガティブであろうが、あなたの波動に応じたイベント、環境、状態を即座に用意してくれます。一般には「引き寄せの法則」などと言われていますが、広大なあなた自身が、あなたの波動に合った「現実」を創造し、それをあなたが体験しているのです。

これが「真実とは、あなたという存在そのものである」という意味です。

私自身、スピリチュアル世界に興味を持ち始めた頃は、霊能者やチャネラー、マスターと呼ばれる存在に惹かれ、本を読み、セミナーにでかけ、過去や未来について思いを巡らせました。いま考えるとあっちへウロウロ、こっちへウロウロという「スピリチュアル難民」そのものでした。

外部に影響されない自分とは何か、本来の波動とはどのような状態なのか。自分という存在の真実を知るためには、自分の内側に入って、その広大な宇宙を探求するしかありません。
外側の世界から内側の世界への転換。これがスピリチュアルな道への第一歩です。

今回の内容を追体験し、理解することは、少し難しく感じるかもしれません。しかし、この瞬間も、あなたは「自分の真実」に基づいて、「自分の宇宙」を創造し続けているのです。

もちろん、あなたにとってはこの記事も「参考情報」でしかありませんが😎

 

 

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